前回、知りすぎたばかりに痛い目にあった話をしました。
知らない方がいいこともあるという話です。
同じ理由で、私は
パニック障害者さんたちの体験談は読まないようにしています。
パニック障害の書籍を読むと必ずと言っていいほど
患者さんの体験談が載っています。
詳しい症状、飲んだ薬、そして回復するまでの道のりです。
治った人の体験談ですから参考になると思うかもしれませんが
読むときには注意が必要です。
この手の話は自分も同じような体験をしているため
とても共感してしまいます。
「分かる、分かる!」と、いった感じで感情移入しやすいです。
特に発作や予期不安の辛さは、なった人にしか分かりません。
そして、一番問題なのは、
その中に自分にはない症状が書いてあったときです。
××をしたら発作が起きた。
△△になったとき急に□□になった。
健康な方なら「へぇ~」で終わる話も
私は「気をつけなければ」と警戒してしまいます。
今まで大丈夫だったことでも
自分も××をしたら発作が起きるかもしれない。
そう思ってしまうのです。
そして、いざ実際に自分が××をする場面に直面すると
必ずといっていいほどその体験談を思い出していました。
一瞬でも「もしかしたら…」と不安になったらアウトです。
あっという間に不安の連鎖に飲み込まれていました。
気にし過ぎだと言われる方もいるかもしれませんが
不安定な時期は、本当に体験談を読んだだけで、
その体験をもらっていました。
風邪がうつるのと同じです。
そのため、私は早い段階で体験談をまったく読まないようにしました。
特に症状に関することは、見ないようにしています。
不安の種はできるだけ作らないようにすることが大切です。
私のように体験談が後々、予期不安のきっかけになることもあるので
十分気をつけて下さいね。
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